さくらサーバが警察に捜査されるときは普通はこんなかんじ。
http://d.hatena.ne.jp/Hamachiya2/20080614/cyber_police
id:Hamachiya2 さん の エントリーに反応してみるお。( ^ω^ )ニコニコ
僕もまえに、サクラで借りているサーバに関して警察から照会を受けたことがあったよ。
その時は、はまちちゃんさんのエントリとはちょっと違う対応だったんだ。詳しく説明すっよ!
メールの内容
さくらさんから来た、突然のお手紙はこんなかんじ。
件名:[重要:ご連絡] さくらインターネット株式会社
From:"さくらインターネットカスタマーセンター "
会員ID :(さくらの会員ID)
ご契約者:矢野 さとる様お世話になっております。さくらインターネットの***と申します。
さて、先日警視庁***警察署より、お客様にてご利用いただいております
(IP)につきまして、以下項目に対する捜査関係事項照会書が届きましたのでご連絡いたします。
お手数かとは存じますが、下記項目につきまして、弊社より先方に対しての回答の許可を
いただけるか否かにつきましてご連絡いただけますよう、お願いいたします。照会対象:ttp://(割り当ててるドメイン) ((IP))
・契約者名
・契約者住所
・連絡先電話番号
・連絡先メールアドレス
・契約内容以上、宜しくご査収ください。
ご不明な点やご質問等ございましたら、本メール返信にてお問い合わせください。今後ともさくらインターネットをよろしくお願い致します。
─── さくらインターネット株式会社 ─────────────────
■カスタマーセンター (ご利用サービスについてのお問い合わせ窓口)
E-Mail : support@sakura.ad.jp
URL : http://www.sakura.ad.jp/support/part.html
TEL : 0070-800-816398 (通話料無料) 平日 10:00〜18:00
───────────────────────────────────
みたいな感じのメールが事前にきて、これに対してどきどきしながら( `д´)b オッケー!て答えたところ、
数日後、警察から直接でんわがあって、署までご同行を願われますた。。
通常捜査の場合の警察の個人情報開示手順
で、このメールの内容と、実際メールを返信した後の結果をまとめるとこんな感じ。
- 1.警察がさくらに<捜査関係事項照会書>を送る。
- 2.さくらから、契約者(自分)に警察から連絡があった事が通知。契約者に可否を問われる。
- 3.契約者(自分)が許可すると、さくらから警察に個人情報が開示される。
- 4.2−3日後、警察から契約者(自分)に電話が来る。
- 5.即日、署にお出かけして警察とお話しをする。(涙目)
緊急照会の場合の警察の個人情報開示手順
んで、はまちちゃんさんのエントリがマジネタだとすると
- 1.さくらに警察から<緊急照会>の連絡。
- 2.本人の知らぬところで、契約者情報がさくら→警察にわたる。
- 3.警察から電話が来る。
っていう場合もあるようだ。これはココロの準備ができないからビックリするだろなあ。
プロバイダー責任法
こーいった個人情報開示の手順なんかは>プロバイダ責任法って法律で手順と運用のガイドラインなんかが決まっていて、
警察もさくらも基本的にはこれに準じた運用がされているようだ。
今回、関係しそーな項目は第4項目の発信者の意見聴取のとこ。
4:発信者の意見聴取
(1) 法第4条第2項は、発信者情報の開示請求への対応に当たっては、プライバシーや表現の自由、通信の秘密等、発信者の権利利益が不当に侵害されることのないよう、原則として、開示するかどうかについて発信者の意見を聴かなければならないことを規定している。そこで、プロバイダ等は、Ⅲ1〜3の事項について確認ができたときは、発信者に対する意見照会書(書式②)により、発信者情報の開示に対する発信者の意見を聴取することとする7。
(2) ただし、プロバイダ等が保有している発信者情報によっては、発信者に対して意見聴取をすることが不可能又は著しく困難であることがあり、そのような場合には、発信者に対して意見聴取を行わないでよいこととする。
また、請求者の主張する事実関係及び証拠資料によっては、情報の流通により権利が侵害されたとは認められないことが明確に判断できる場合にも、発信者に対して意見聴取を行わないでよいこととする。
(3) プロバイダ等は、発信者から、開示に同意する旨の回答を得たときは、Ⅴに従って発信者情報を開示することとし、そうでない場合は、以下の5及び6にしたがい対応を行うこととする。
通常対応とイレギュラー対応
つまり何が言いたかったかって言うと、
相手が警察だろうとなんだろうと、やたらめったら個人情報を開示しちゃいかんって規定されてて、
通常の対応では、さくらインターネットも本人に必ず聞くっていうフェーズがあるっぽいよ!ってこと。
なので、はまちちゃんさんのはあくまで緊急性があったケースのものでイレギュラーな対応だったんだと思う。
だから、「警察ですけど、はまちちゃんさんの個人情報ください」って第三者が電話しても
通常は渡してくれないし、逆に通報されてタイーホされることになるかもだから絶対にやめよふね。
電話の相手が本当に警察かどーかを調べる簡単な方法
んで、じゃあサクラちゃんは、どうやって本当に警察かどうかを確認してるんだ?って件について。
警察からの電話番号は常に下3ケタが"110"って着くから、電話番号で警察からかどーかって判断できる。
例えば、埼玉県警だったら 04-8832-0110とか。目黒警察署だったら 03-3710-0110とか。
で、イレギュラー対応する場合の必要条件としては、
電話番号が下3ケタが110で、100%警察関係者って判断できる場合で、
かつ緊急照会って場合のみ、フラグが全部たって、教えてくれる。っていうメソッドが動くのかもしれない。
というわけで、携帯に知らない番号からかかってきた時は、まずは番号をチェック。
下3桁が110の時は、警察!!!!とおもって、ちゃんと出るようにしたほーが身のため!ってわけ!
(追記)
id:otsune様の指摘どおり、そうじゃない場合も中にはあるぽい。
実例としては、前に電話がかかってきた大阪の浪速警察署とかは、06-6633-1234とかだった。
これ書いてて気づいたんだけど、大阪の警察署は1234ばっかりみたいだ。>参考リンク
他には、仙台の警察署からかかってきた電話番号は022-246-7171とかだった。
調べてみると、宮城(仙台)は7171で統一してるようだ。>参考リンク
まとめると、行政区によって違う事もあるらしいけど、
とりあえず、電話番号下4ケタが<警察かどうか>の判断材料として活用されているって事には、かわりないみたい。
大阪は1234、宮城は7171。他にもいろいろあるかもしれんけど、
僕の携帯電話の履歴からわかる例外情報はこんくらいでした!
さいごに
だれかのやくにたてばいいとおもって書いといた。あと、一応、説明しておくと、警察には行ったけど結局、
僕のやってるサービスとかネットについて説明をするだけでおわってなーんにもなかったんだけどね、これ。。