PSP&野良無線による犯行予告の犯人特定の捜査方法

【社会】PSPと無線LAN無断利用、ネット掲示板に「浅草で無差別に殺す」 無職の47歳男逮捕

偽計業務妨害の疑いで逮捕された、無職の小林宏有容疑者(47)は6月、埼玉・川口市で、
ソニー携帯型ゲーム機PSP」を使って、インターネットの掲示板に、「今月中に浅草で
無差別に殺す」、「無差別で、人殺してやるよ」などと書き込みをした疑いが持たれている。

この事件で逮捕された犯人は、野良無線&PSPを使って犯行予告をしていた。
こんな状況で警察がどうやって身元を特定したのか疑問だったんだけど、
日刊スポーツの『裁判Showに行こう』のコラムで詳細を裁判の傍観をレポしてくれていた。

きっかけは「ウザイな。はいはい、通報」(『裁判Showに行こう』コラム)

(..前略..)
 警察はIPアドレスの開示を受け、犯行予告の書き込みをした場所を特定。しかし、メガネ屋の店員にPSPユーザーがいなかったことから、店外の防犯カメラの映像をチェックし、PSPを操作している男性を発見。その後、張り込みをしていたら、防犯カメラの映像に映っていた男と同じ服装でPSPを操作している被告人がいたので、職場質問をしたところ、被告人が犯行を認めて、逮捕。これが事件の流れです。

まとめ

  • 開示されたIPはメガネ屋だった。UserAgentがPSP
  • 発信IP契約者のメガネ屋の定員にはPSPユーザは居なかった。
  • 防犯カメラ映像チェック。予告時刻に犯人の映像がたまたま残ってた!
  • 張り込み開始、映像の人物と同じ服装でさらにPSPを操作している犯人出現。
  • 職務質問→逮捕

感想

PSPに固定IDみたいのがあって、無線LANルータのログにでもそれが記録されてたのかしらん。とか思ったけど、
監視カメラの映像+張り込みで、たまたま犯人が再来した。との、偶然逮捕のようだ。アナログの勝利!
最近は、漫喫とかからの犯行予告も逮捕されてるけど、こんな感じなのかな。

でも、こういう現場ではデジタルな記録とかよりも、捜査官の直感みたいのが一番、怖そーだ。
今回の犯人は特に偽装してなかったみたいだけど、例え凄腕ハッカーで偽装しまくりでも、
脳内までは偽装できんからね。。少しでもやましい気持ちがあるときに、
百戦錬磨の刑事さんに職質なんてされたら絶対動揺しちゃうもんなあ。

PSPからの犯行予告いろいろ

予告inで把握しているPSPで2chに犯行予告した記録も割とぼちぼちあったりする。
予告inでは犯行予告をする側、捜査する側、両方の立場を技術的な検知から検証する、
みたいな活動なんぞも防犯活動の一環としてやりたいなあと思う今日この頃。